IE、2022年6月15日(日本時間16日)サポート終了 : 米 Microsoft 5月19日(現地時間)発表

IE、2022年6月15日(日本時間16日)サポート終了 : 米 Microsoft 5月19日(現地時間)発表

Microsoft より、IE終了のお知らせです。
Webブラウザ Internet Explorer(IE)のサポートが終了します。いよいよ、ついに、やっと。

Internet Explorer は常に、コーダー泣かせであり続けました。
標準仕様に沿ったコーディングをしても IEでだけ謎の表示崩れ、IEのためだけにトリッキーなCSSハックを充てる。知らずしらず、IEの機嫌を損ねないコーディングの作法、バッドノウハウが身に付いていく。

日本のデスクトップ Webブラウザ市場における IEのシェアは、ここ1年間で約8.2%。かなり減少してきたとはいえ、まだまだ Webサイト制作において無視できない存在です(日本と韓国でだけ)。
主要ブラウザでの表示・動作チェックは欠かせませんが、IE対応にかかる労力は格段に大きなものです。

Source: StatCounter Global Stats - Browser Market Share

すでに対応打ち切り続々、サポート終了後は Edge にリダイレクト

Microsoft はすでに、Microsoft Teams Webアプリにおける IE11のサポートを終了。
また、2021年8月17日(アメリカ時間)をもって、Microsoft 365 アプリおよびサービスにおける IE11のサポートを終了することを告知しています。

また、大手のクラウドサービスや Webサイトも、IE対応をすでに終了、または終了を予定しています。

[参考サイト]ここ近年、IEをサポート外にしたサービス一覧 | Qiita

そして今回の発表。サポート終了以降、IE11を利用しようとすると Edge にリダイレクトされるとしています。
約1年後に迫るサポート終了日が明確に示され、一般のマスメディアでも大きく取り上げられた今、その日に向けて IEからモダンブラウザへの移行は急速に進むと考えられます。

Microsoft サポート終了に関する詳細は、公式情報をご参照ください。

Internet Explorer は Microsoft Edge へ – Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022 年 6 月 15 日にサポート終了 | Windows Blogs

「Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションのサポート終了」の発表に関連する FAQ | Windows Blogs

Webサイト制作における IE 対応の今後

2022年6月16日以降、新規の Webサイト制作案件において、対応ブラウザに IE を加えることはなくなるでしょう。

また、サポート終了が発表された今、IE 対応にリソースを割くべきか、案件ごとに検討されることになるでしょう。
前述のとおり、コーディングにおける IE 対応は特殊で、かかる労力は大変なものですから。

なお、当社でのコーディングにおける IE 対応は、Microsoft 365 の IE11 サポート終了となる2021年8月をもって標準での対応を終了し、別途オプションでの対応とさせていただく予定です。

さようなら IE、今度こそ永遠に

これまでも Microsoft 自身、後継として Edge をリリースして IE の開発を終了したり、IEは「技術的負債をもたらす」と言及してみたりと、脱 IE を進めてきました。

それでもサポート終了に踏み切れなかったのは、IEでしか動かない旧来システムを運用している企業が一定数存在するから(特に日本と韓国で)。
とりあえず Edge の IE モードで運用するのもいいと思うけど、いいかげんリプレイスしようよ。

今度こそ終わらせる、本気の Microsoft。
今度こそさようなら、忘れたくても忘れられない IE …